ニコラス・ヒリアードの世界

ニコラス・ヒリアードはエリザベス朝のロンドンで、ひぱりだこだった人気の画家。

彼の描いたミニアチュール作品がそれはもう、素晴らしいのです✨
…と久しぶりに絵文字が出るぐらい、煌めく宝石のような作品に吸い込まれました。

ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館にまとまったコレクションがありますが、それでも20ぐらいしかないので、きっともっともっともっとたくさんの作品があっただろうから、世界中でコレクターが持ってるのかな〜って思っています。

ウェブでも見ることができますが、本物をみたら時間が止まった!

とにかくそれはもう、ものすご〜く細かいのです。

当時、王室やお金持ちの貴族や商人たちから引っ張りだこだったヒリアードのミニアチュール、その人気ぶりがよくわかります。

私だって、ヒリアードに描いてほしいって思うもの。
エリザベス朝のロンドンで、ヒリアードの評判が届くぐらいのソーシャルサークルに属していたなら、例え多めに払ったとしても何とかヒリアードとアポを取りたい!と思ったはず。

他の作家や時代のミニアチュールの作品と比べるとよくわかるのですが、ヒリアードのタッチは全然違うんです。
18世紀のロココっぽい、ホワーンとしたタッチのメルヘンチックでガーリーな感じとはまた違って、ヒリアードの場合はピントの合った写真を見てる感じ。クリアで装飾的、そしてミステリアス。バックの青がまた素敵だし。

そりゃ人気よね〜って。

V&Aのミニアチュールギャラリーは暗くて、ケースの前に立った時だけ小さいライトが付くようになってます。基本的に水彩画なので色が褪せるのでしょうね。側にはルーペもあり、細かいところもじっくり見ることができます。

彼が描いたエリザベス1世の肖像画は、なんか彼女の声がどんなだったか感じとれそうなんですよね。また彼女の側近の肖像画には、彼女への忠誠を表すために彼女の色(黒と白)やそのほかのシンボルをそれはそれは小さい画面に入れてたり、とにかく凝ってて絵画というより、もはやジュエリーですね。

(写真左上はヒリアードの自画像。かなり端正なお顔立ち。そしてふわふわの豊かな髪が素敵。ファッションもそのまま現代でもいけそうな感じです。当時のイギリスでは、ヒリアードみたいな画家は表現力のあるアーティストというよりも職業画家という肩書きだったそう。でもやっぱりアーティストっぽい空気が漂ってますよね〜。右上は、ルーペを使って見てるところ。どれだけ小さいかわかりますか?左下はエリザベス1世。襟のレースが!細かいです!!
そして右下は無名の男性のプライベートな肖像画。きっと恋人に向けて男性が受注したのだろうと書かれていました。襟元がはだけたブラウス一枚の彼のポーズはとてもプライベートなポーズなのだそうです。確かにヒリアードの自画像を見てもわかるように、ほかの男性はみんなきちっと首まで詰まったデザインの服を着て描かれていますから納得。そしてこの背景、オレンジ色のメラメラと燃える炎は情熱を表してるんだとか。ペンダントになってるので、きっと受け取った人はネックレスにしてたんでしょうね!ロマンチックだ❤️)


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